中学生・・・逆流性食道炎になりました!

逆流性食道炎を患った中学生

  

息子、中学2年生(14歳)
・・・逆流性食道炎を患いました。

※息子の許可を得て書いてます!

症例が少なく、また年頃ということで周囲からメンタル面の疑いも大きく、なかなかスッキリしなかった2ヶ月間。

きっかけは体調不良、疲れ、ストレスと色々重なったのが原因かなーと思っていますが、その後の経過はストレスがだけとはいいきれない状態でした。

体調不良で不登校になっている子が、実際に病院で検査したら胃炎だったり、病気が原因だったというケースもあるということを、今回息子を通じて知ったことでもあります。

胃痛で悩む中学生。メンタルだけじゃなくて、本当に痛い場合もあります。痛みや出方もひとそれぞれ。

回復までにつながる道を少しでも同じような症状で悩んでいる方のお役に立てればと、また自分自身の覚書としても書き残したいと思います。

年明けから体調を崩す事が多かった息子。
それが始まりでした。

逆流性食道炎、体調メモ!

※痛みMAX100として何%なのかをカレンダーに記すようにしました。病院に相談する時や本人の体調目安になるように。

年明けに溶連菌感染症、
1週間後に胃腸炎、
2週間後に風邪症状、
その翌日ストレスの原因となった行事があった日、
さらに翌日胃痛スタート。

当初はアミラーゼの数値が少し高かったこともあり大学病院受診(紹介状あり)、血液検査とレントゲン撮影も。膵臓のアミラーゼ数値は正常だったので膵炎の疑いはなくなり、便秘気味、抗生剤服用が続いたのが原因では?と、『レバミピド』『ポリフル処方』服用。二日ほどえ症状改善、その後丸5日元気な状態が続く。

元気になって6日目に回復記念、ずっと我慢していた揚げ物(息子好物のカツ丼)を食すと、夜から嘔吐下痢。嘔吐下痢が落ち着いたとおもったら胃痛再発。

翌日、小児科受診で『ガスターD』処方。
(逆流性食道炎の疑いとのこと。)

4日後、胃腸科受診(紹介状あり)
もう原因不明での病院通いにうんざりしていた頃。息子自身もはっきりと痛みの原因を知りたいと胃カメラ検査をしたいと前向きな発言。たまたま翌日キャンセルで空きがあり検査をしてもらえることに。


2月20日
内視鏡検査・・・逆流性食道炎の診断!

ちなみに、胃の状態は正常。むしろすごくきれいと言われました。
※『ガスターD』をさらに1か月分処方。(痛み60%)

※食事はネットで調べて逆流性食道炎用に息子だけ別メニュー。すぐに横にならない、姿勢をよくする、傾斜を付けて寝るなど出来ることを試す。

※逆流性食道炎も軽度だったこともあり、息子の胃痛の痛みが強い原因は精神的な面が大きいのではと医師は疑っている様子。

※前回効果がなかった薬(ガスターD)が追加で出されたのだけれど、ここで変更してもらわなかったことが今となっては後悔。

※この間ほとんど学校は行けず。(朝痛みが強いからか?) 頑張って痛み30~40%の日は登校するも、胃痛悪化し2時間目頃早退が続く。

2月22日
逆流性食道炎と診断されてもよくなる気配なし。以前大学病院で処方された時に効いた『レバミピド』を追加で処方してもらう。薬が効いたのか、二日後から体調もどり、その後5日間元気に過ごす。

ちょうど試験期間だったのもあり気力で乗り切っていた部分もあるかもしれないが学校に丸4日通える。

5日後、胃痛再発(痛み30~45%)
学校と面談

胃痛になってから1か月。痛みにイライラや怒った姿はあったけれど、初めて弱音をはいた日。『みんなはストレスだっていうけれど、原因は何も思いつかない、治るか不安』と。

※学校は終日入れたのは1日のみ、後は頑張って登校するも1,2時間目に痛みが強くなり早退が続いた。

3月9日
職場同僚の実家が胃腸科だっとこともあり相談にのってくれる。
H2ブロックーの『ガスターD』では効かない、プロトンポンプ阻害薬(PPI)が逆流性食道炎にはいいとアドバイスをもらう。

実際、『ガスターD』は効いている様子が全くなかったこともあり、乳幼児期から使える『ネキシウム』を試してみたいと医師に相談し処方してもらった。

※未だストレスの疑いが多少あるようで、薬の変更はいいけれど、これが効かない場合は心療内科へ行くことを勧められた。

※即効性があったと感じたのは最初の2日間だけ。昼間効くが夜には痛み再び。その後5日間も、薬を変更する前よりは元気な時間帯が長いが、相変わらず痛みが消えない。また食欲も引き続きなし。

3月15日
ここが峠で今休んだらよくなる気がすると話していたので、前日から休むことに決める。

3月16日
朝は痛み50%。昼には治りそうとのこと。サッカーチームの面談時間を朝から昼に変更してもらい出席。本当に痛みがとれたと帰りの電車で報告。ここを境に痛みが消えた。

3月17日
朝、痛くなかったと元気な起床。
そして食欲が出てきて色々食べたがるようになった。

※昨日の面談で4月末に自分の行きたいと思っている学校とのトレーニングマッチが予定されているのがモチベーションにつながった?

※ただ単に息子が言うように、峠を越したのか?薬も飲み始めて1週間、効いてきたということも考えられる。

3月20日 病院受診(内視鏡から1か月目の病院受診)

16日の昼以来、痛みは出ていない。症状が安定してきたが、内視鏡検査でも逆流性食道炎は確認できているからまだ薬を辞めるのは心配な段階。少しずつ薬を減らしていく方法をとるとのこと。

※医師から・・・学校にも普通に通えていることから、精神面よりも病気としての薬の服用をしっかり考えてくれるような発言に変わった。

(今後の薬服用予定)
1か月目・・・今まで通りの薬服用。(レバミピド朝夜、ネキシウム朝)
2ヶ月目・・・レバミピドを朝か夜だけにする、もしくはネキシウムの量も減らす
3ヶ月目・・・薬を一つにする。
4か月目・・・薬終了

途中で再発しなければこのペースで薬が終われるとのこと。

※痛みが消えた16日以降から睡眠時間が正常時にもどった。
朝6時~6時半に自分で起きてくるようになる。

家では引き続き食事制限中。
痛みがない日を1日目とカウントして、20日貯まったら揚げ物を1つ食べてみる予定。春休みも始まるので、休み後半に色々試して新学期は通常の給食が食べられる状態で迎えられたらベスト。

本日、貯金12まで増えた!

★ストレスじゃない、病気と向き合おうと思った理由

・息子の性格から、学校を休んだから久しぶりに行くのは不安だということはまったくなし。(そういう事は本当に全然気にしないと本人談。)

・元気な時は本当に元気で一日学校にもいられる。学校がある日が痛いというわけでなく、平日元気で週末ダメな時もあり。

・特に学校、友達、サッカーチーム等でトラブルはなし。息子自身だけでなく、学校の様子を聞いたり、許可を得てスマホのLINEチェックもしました。(誘発原因は学校の代表選手として参加した大会でしたが。)

・痛い時はとにかく朝も夜も昼も寝る。元気な時は通常10時就寝~6時半起床。逆流性食道炎になってからは9時に寝ても7時に起こしてなんとか起きられる感じ。また、痛みがある日は昼寝も午前、午後2時間ずつとまとめて寝ていた。

・食欲・・・痛みがある時は通常の半分以下。痛くない時は食べたがる。ここがかなり顕著だった。

・もともとじっとしていられない性格。痛みがなければ布団から起きてきて動きたがる。痛い時はとにかく布団から出たがらない。

★息子が感じていたストレス?

とにかくストレスはないと言っていた息子。原因となった行事以外、本当に思い当たらない。ストレスはなかったのだろうけど、病気が長引いてくると違った意味でのストレスがあったのは事実。また、親だけはポジティブに、精神的に強く冷静であろうと思っていたのに、後半は不安で一緒にメンタルをやられた時期があった。それでもズルズルと悪い方向に流れずに入れたのは一人で抱え込まず、夫や実家、また職場や学校の先生に相談できる環境だったことが大きい。とても救われる部分だった。

・学校の先生等からはやはりストレスを疑う声・・・『何か嫌な事なかった?』『困っていることない?』と有難いけど、何度も聞かれると面倒になる質問が多かったこと。ストレスを疑われることは後半はとても嫌がっていたので、先生に伝えて聞かないようにしてもらった。

・後半は本当に治るかどうかの不安のストレスがあったと思う。原因がわからない時はもちろん、原因がわかっても薬が全然効かず先が見えなかった時はつらかったと思う。

感謝していること。

・実家・・・変に一人でいて色々考えたりしない方がいいからと、休んだ日(私が仕事で一人の日)にお弁当を持って様子を見に来てくれたこと。病気の痛みなど様子は聞いてくれたけれど、息子にはあまり深く追及しないでいてくれたこと。

・学校・・・給食で食べられない物(揚げ物、香辛料など)がある日のお弁当持参を許可してくれたこと。また、ゆったり座れるようクッション持参や椅子の提供も対応できると言ってくれた。私がメンタル弱って強く当たってしまった事を反省して電話した時、『おかあさんも大変な時期だからそれも含めてサポートしていく』と話してくれたこと。

・サッカーチーム・・・息子に『どんなに休んでもいいから、しっかり治してこい』と電話をくれたり、『待ってるよ』とメールをくれたこと。(こちらから症状の説明メールは送ってあったのもあるが、)息子に対して色々と追及せず、ただ待ってるよという言葉は息子にとってどんなに嬉しく励みになっただろうと思う。

★後悔していること

・原因となった行事、もう少し親として話を聞いたり動ける部分があったのではないかと今になって思う。終わった後、そのまま終わるのではなくて家族で色々話せたことはよかったが。

・薬の変える時期が遅かったと思う。小児科は小さい頃から息子の事をよく知っているし私も信頼している先生なので色々相談できた。消化器科の先生は丁寧で親切だけれど、息子のメンタルを疑っている様子が最後まであり、薬が効いてないのでは?という相談がし難かった。でも、もっと早い段階でしっかり方針を聞いたり、希望を伝えていればよかったなと思う。

気を付けていたこと

・食後2時間は横にならない。
・15度の傾斜を付けて寝るのがよいというので、クッションやマットレスで調整
・病気を言い訳にはしない。症状がない時は出来る事をやる。勉強や家事も通常通り。
・スマホやゲームはお預かり。早退した時もテレビ以外は使えない状態に。楽しみがあっての早退にはしないようにした。

食事制限・・・油はすべてオリーブオイルを使用。痛みがある時は食欲がなく、おにぎりとみそ汁、うどんというメニューがほとんど。

元気になってきてからは色々と食べたがるので逆に食材選びは難しい。元気になったらサッカー練習も再開しているため、栄養も付けたいので、調理方法や食材を工夫しながら模索中。

逆流性食道炎の食事
逆流性食道炎の食事

  

(左)ご飯、白菜大根榎のスープ、豚肉の野菜巻き
(右)おにぎり、バナナ、ヨーグルト、肉団子と野菜のスープ

逆流性食道炎の食事

  

(左)野菜のマカロニグラタン
(右)りんごのマフィン、じゃがいも人参スープ

息子のサッカー弁当
ふわふわ卵と自家製ハムサンド

 

(左)豆腐と野菜の中華煮、おにぎり、りんごのマフィン、バナナ
(右)自家製ハムとふわふわ卵のサンドイッチ

逆流性食道炎の食事

焼き鳥、豆腐と野菜の中華煮、ごはん、ミルクプリン

逆流性食道炎の食事
逆流性食道炎の食事

 

(左)コーンと自家製ハムの炊き込みご飯、野菜と鱈のミルク煮、ふわふわ卵焼き
(右)コーンと自家製ハムの炊き込みご飯、ハムブロッコリーじゃがいものスープ、スコーン、手作りいちごジャム

2ヶ月ぶりのサッカー練習試合へ

そして、2か月ぶりのサッカー練習試合へ。

体力低下で全然走れてなかったしプレーもよくなかったけど、元気に行けて本当によかったです。

学校の出席が全てではないけれど、進路時期になるとどうしても私が焦ってしまった部分がありました。しっかり治すときは治す事に集中する、特に治りかけの時は特に焦らず向き合うことも大事だなと感じたことでした。

進路に向けて高校生とのトレーニングマッチも続々と始まり、気持ちもさらに前向きにワクワクしているようです。食事制限と薬はまだまだ続くけれど、まずは体重と体力を戻してコンディションを整えて夢に向かって前進してほしいです。

このまま再発しませんように。
それだけがとにかく今の願い。

長くなりましたが、我が家で息子が体験した逆流性食道炎の経過でした。

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